実際のところ「正体」と呼べるものはエンジェルとドロシー以外にはないのですが
それで検索する人が多いため作成したまとめ記事。
正体の基準にしているのはオフィシャルガイドの監督のインタビュー記事の内容です。
ただシリーズ構成の小中千昭氏曰く、それは解釈の一つでしかなく、
ビッグオーという作風故にその真実はそれぞれが持っていて良いそうです。
というわけで本記事の内容は監督が作劇内で描写した正体に関するもの。
エンジェルの正体
世界の演出家
エンジェルは作中に登場するキャラとそうでないもので分かれますが、
そうでない方はパラダイムシティという舞台を作り、キャラクターたちの行動を見守っていた人物。
作中に登場するのは自分の創造した世界に入り込んでしまい、
しがらみを忘れて遊びまくってた状態。
なお大まかな台本と設定を作っただけで「脚本家」ではない。
ゴードンが指摘したエンジェルがメモリーというのは、
パラダイムシティの創造主=パラダイムシティとそこに配置されたキャラクターの全ての役割を知る人
つまり世界の根幹にある記憶(メモリー)ということ。
【ビッグオー】THE ビッグオー 解説:エンジェルという女
ロジャーの正体
世界の壁を越えさせられた人
役割:
1.パラダイムシティのネゴシエーター
2.ビッグオーのドミュナス(ただし後に自分の記憶としては破棄)
元々はパラダイムシティに存在した「ただの」1キャラクター。
エンジェルが惚れてしまったために、創造主のお気に入りとなってしまったために、
世界の理を越えた行動を取れるようになってしまった人物。
厳密に言えば、ロジャーが特別のなのではなく
特別な存在に見初められたから特別になってしまっている状態。
【ビッグオー】THE ビッグオー 解説:ロジャー・スミス
ドロシーの正体
エンジェルが意図的に配置したもの
ロジャーに恋をしたエンジェルが自分の代わりにとロジャーの隣に配置した女性。
モデルとなった人物は存在するものの、
アンドロイドでない「ドロシー・ウェインライト」という「キャラクター」が存在するかは不明。
その出自のため特殊なメモリーを持っており、
効力は恐らくメガデウスの(色々な意味での)リミッターを解除するもの。
Q.最終話でなんで動いていたの?
A.取り外されたのはメモリー回路で「ドロシーの記憶(メモリー)」ではないから
R・Dの正体
全くもって不明
長谷川圭一氏が(今後続かない予定だった)最終話のノリで書いたキャラ。
故にドロシーに瓜二つな理由もファースト最終話時点の正体も不明。
一応セカンドにてアレックスが目覚めさせた暗殺アンドロイドということになっている。
ノーマンの正体
ノーマンはパラダイムシティの設定を逸脱しないキャラであるものの一応書いておくと
役割:
1.メガデウスの整備士
2.ロジャーの世話係
メタ的に言えば、昔のロボアニメでよくある主人公の隣りにいる便利な博士役。
ビッグイヤーの正体
主人公のアシスト役
役割:情報屋
ネゴシエイターが活躍するために配置されたお助けキャラ。
作中ではエンジェルを除いて唯一「世界のあり方」を知っているキャラ。
ゴードンの正体
世界の壁を越えてしまった人
何らかの拍子にメトロポリスを手に入れ、世界のあり方を知ってしまった人。
ただしあくまで「知っている」だけのため
ロジャーのように理を超えた力を発揮できるわけではない。
割と世界が混乱した元凶。
【ビッグオー】THE ビッグオー 解説:ゴードン・ローズウォーター
トマトの正体
キャラクターの方はさておき、用語であるトマトの正体は「世界のあり方の一部」のこと。
これを植え付けられたキャタクターは時が来れば世界のあり方を理解するシステム。
実はこれも長谷川圭一氏がノリで作った設定。
アレックスはゴードンの息子というキャラクターなのか、
「ゴードンの息子というトマト」を植え付けたキャラクターなのかは不明。
ヴェラもエンジェルのストッパー的な役割を元々持っていたものの、
それをトマトで上書き(又は追加)された可能性あり。
シュバルツの正体
ただの新聞記者
ただの新聞記者です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
なんで誰も地下に何があるのかを知ろうとしないのか。
なんで誰も40年前に起こったことを知ろうとしないのか。
なんで誰もパラダイム社が絶対だということに抗わないのか。
そんな「用意されたキャラクター」が知らなくていいことを知ろうとしていたら
ついうっかりメガデウスを見つけたり世界の壁を越えかけた人。
【ビッグオー】THE ビッグオー 解説:シュバルツバルト
ダストンの正体
「世界のあり方」を認識してしまった人
一応、ダストン自身に世界の理を逸脱した能力はないです。
ダストンはどこまで行ってもあの年齢の軍警察です。
ただついうっかり「Winter Night Phantom」という映画が
「自分が将来(正確には今)とる行動」であり、
それを子どもの時代に見たという記憶(メモリー)を認識したことで
「世界の構造的なもの」を漠然と理解してしまった人。
理解はしたものの物語の1キャラクターでいつづけた人。