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【その他】これはネプテューヌであってカグラではない

  • No.137 2021/10/10 17:32:57
  • Category: その他
【その他】これはネプテューヌであってカグラではない

先日発売されたゲーム「閃乱忍忍忍者大戦ネプテューヌ 少女達の響艶」
今回はこれを実際にプレイしてどうだったのか。

最初にゲームの感想を端的に表現するならタイトルの通り
これはネプテューヌの新作であって閃乱カグラではない

【その他】これはネプテューヌであってカグラではない

良:キャラの掛け合い



まず良い点から上げていくと

ネプテューヌシリーズで評価できるのは、やはりそのシナリオ運び。
合う合わないは別として、キャラクターの性格をとらえ、誰がどのようにどんな発言をするか。

シナリオ脚本として一番大切なこれを実践できているのがネプテューヌのシナリオ。

ここは本作も健在で、更にコラボである閃乱カグラ側のキャラクター設定も確り拾い、
両作のキャラクターが違和感なく溶け込めているのもまた凄いところ。

両作のファンがシナリオやキャラの掛け合いを楽しむ面においては良作ではあるでしょう。
もう一度言いますが、合う合わないは別として。

【その他】これはネプテューヌであってカグラではない

良:両作品の原画家によるグラフィック



ネプテューヌはつなこ氏、閃乱カグラは八重樫南氏と
原作のキャラクターデザイン担当がそれぞれの立ち絵やイラストを担当されています。

特に閃乱カグラは(コンシューマ作品で)立ち絵が2Dになるのはかなり久しぶりなので、
両作品の元のデザインが好きな人にとってはまたとない機会です。

他、元々2Dメインだったネプテューヌ側は衣装デザインが一新されています。
特に和服が好きな私みたいな人にとっては最高です。

今回のグリーンハートのなんちゃって和服デザインは最高じゃないですかね。

【その他】これはネプテューヌであってカグラではない

良:拘られたモーション



PV見たときからわかっていましたが、攻撃モーションはかなり拘られています。
一挙一投足の静と動、力の抜きと入りに、技後のちょっと余裕ぶった納刀など、
一つ一つが流れるように丁寧な動きになっています。

私はこういうところに拘られているモーションが大好き。

【その他】これはネプテューヌであってカグラではない

悪:アクション性



悪い点を上げていくと、まぁアクション全般になるのですが、
巷の評価としては「ネプテューヌならこんなもの」です。

それは私も納得です。
ただ閃乱カグラとコラボしている以上、閃乱カグラ的なものを求められるのは当然でしょう。
以下問題点を列挙していきますが、



まずこのゲームはキャンセル動作が殆どありません。
できて通常攻撃の2段目までをガードキャンセルできるぐらいです。

先程書いた拘ったモーションですが、
拘ったモーションを終えるまで次のアクションが起こせないのはゲームとして大きな欠点です。

特に敵がわらわら出てくる本作において、攻撃から攻撃の間が長くなるのは致命的です。

このため一番スピーディに敵を倒すなら2発殴ってガーキャンの繰り返しという
忍者系アクションゲームにあるまじき操作感になります。



次の問題は隙だらけの必殺技。
各キャラに必殺技と超必殺技があり、必殺技は連続で出すことでバフが掛かる仕様があります。

当然これも通常攻撃やステップ、ガード等でのキャンセルはできません。
※一応必殺技で終了モーションをキャンセルは可能

しかしこれの一番の問題は、無敵時間やガードポイント、
攻撃の相殺やダメージ減少といった要素が一切ないことです。
※一応回避専用スキルっぽいのはあります

動作中スーパーアーマーはあるので中断されることはないのですが、
敵の近接攻撃に割り込みで入力すればダメージを喰らいつつ攻撃し、
長い技だと雑魚の遠距離攻撃を喰らいまくったり。

兎に角必殺技を使うことへの爽快感がありません。
キャラクターによっては出したら損をする必殺技まであります。



更にジャストガードが殆ど無意味という欠点もあります。

敵の攻撃に合わせてタイミングよくガードすることでダメージをカットするシステム。
なのですが、カットされるのは最初の一発のみです。

多段ヒットする攻撃は二発目以降普通に喰らいます。
なのでジャストガードしたのに以降をガードし続け攻撃タイミングを逃すとか普通に起きます。

ジャストガードしたら相手の攻撃が終わるとか無敵時間を得るとか何故できないのか。



で、私がこのゲームで一番使いたかったのがグリーンハートなのですが
それらすべてを統合した最弱といってもいいぐらいの使いにくさを誇ります。

武器が連結薙刀であるため殆どの終了動作に連結モーションが入り、
必殺技は多段ヒットする長い技が多いため雑魚の的になりやすい、
超必殺技に至っては敵が一点に留まってくれないとフルヒットしない、
と悪いこと尽くしです。

超必殺技に関しては敵のダウン中に使えば良いのではとの意見がありそうですが、
パープルとブラックハートはどのように出してもほぼフルヒットするんですよね。

ネプの4人以外は乱舞系が多いのでフルヒットと無縁ですが。

【その他】これはネプテューヌであってカグラではない

これらの欠点を殆ど潰してくれるのが飛鳥。
通常攻撃は出が早く、納刀もなく、必殺技は単発が多目と良い事づくしです。
超必殺技だけちょっと当てにくいですが。

【その他】これはネプテューヌであってカグラではない

悪:キャラクターの少なさ



一応普通のアクションゲームとしてみれば、操作キャラが10人というのも普通です。
ただ両シリーズのキャラクター数を考えると、メイン格の4人ずつというのも残念な部分ではあります。

ネプテューヌ側は自虐ネタとして使っていますが、女神候補生は今回も登場しません
※立ち絵ありでは、という意味でいるにはいる

【その他】これはネプテューヌであってカグラではない

ただのネプテューヌとしてみればいつもの完成度



発売前のインタビューで「本ゲームは閃乱カグラのタムソフトが開発」と謳っていました。
まぁプロデューサーが違えばゲームの出来は全然違うものになるので、
その言葉を鵜呑みにしていたわけではないのですが、しかしこれほどとは、と。

ただ巷の評価としては本当に「ネプテューヌとしては普通に遊べる」という事態。
アクションゲームの基本を抑えてない完成度には辟易しますが、
これでも「普通」だと評価されるのだからネプテューヌの敷居は低すぎる気はします。