サークル「ゆめなまこん」さんより10月30日に発売された
戦闘エロありRPG「アウロラと女神の楽園島」の製品版感想記事になります。
体験版での感想についてはこちらをご覧ください。
【戦闘エロ】 アウロラと女神の楽園島 体験版感想さて、私は体験版感想にてこのゲームを良い意味でTHE フツーと書きましたが、
製品版をプレイしての感想は良くも悪くもTHE フツーです。
売れる要素は揃っている
まず体験版記事でも書いたとおり、ゲームとしては『普通』が詰め込まれた完成度の高い作品です。
安定しているとも言えます。
イラストについては造詣が好みの差はあれど一般的に受け入れられるレベルですし、
製品版としてみると値段に対するCG枚数も少なくはありません。
特段多くもありませんが。
エッチシーンは戦闘エロがメインですが、トラップや敗北エロも一部あります。
文章量としては分岐が多く、喰らったのが何回目か、
開発度や堕落度、バッドステータスの取得状況でも変化します。
一度見た戦闘エロの文章を短縮化する機能もありますが、
これの効果が出るのは多い時で5,6回喰らわないとならなかったり、
(機能として良いか悪いかはさておき)それぐらい文章は変化します。
遊びやすさに関しても特に不満はありません。
シンボルエンカウントの敵が逃走してもそのまま残る関係上、たまにハマる以外。
探索順序はある程度プレイヤーに任されており、
ゲームーオーバーもないためダメージを気にせず逃走連発で無理やり進行することも可能。
倒さなければならない敵も2体ほどいますが、装備で攻撃力を上げまくれば楽に対処できます。
バッドステータスが好きな人もゲームオーバーがないのを利用し、
敵のエロ攻撃をたくさん喰らい女神を開発しながらゲームを進めることもできます。
総じて遊びやすさとゲームの完成度にエッチさは、製品の売上を見れば明らかです。
この点についてイラストや体験版が良かったからと製品版に手を出しても全く問題はありません。
恐らく十分に満足できます。
そういった方は今すぐ買いましょう。
で、ここからの話は私が思うこのゲームに関する欠点についてです。
最初に書いた通り、私自身の感想は良くも悪くもTHE フツーです。
普通に遊んで普通にエッチさを感じて普通にボリュームがあって普通に楽しめる。
だからこそ売上も伸びるし評価も高い。
それは凄いことですし、評価もできますし、それについて反対意見を述べることはありません。
ただこの「普通のエッチさ」とか「普通にボリュームがある」について、
ゲーム全体的な話ではなく視点を変えるとかなり違和感が出てきます。
ここからはそんな話です。
またその指摘故に、ゲーム全体のネタバレも含まれます。
敵の種類問題
まずこのゲームにはダンジョンが11あります。
最後の3つは他ダンジョンと同じ敵が出てくるので、
実際敵の種類としては8種あります。
8種を箇条書きにすると
・海賊
・深海人
・監獄人
・触手生物
・浮遊触手
・巨大触手
・スライム
・軟体生物
おぉ種類が多い。
と思うかも知れませんし、先述した通り普通に考えれば十分にボリュームがあります。
ではこれらのエッチなスチルがどう分類できるかというと
人型 触手 スライム の3種です。
少なくね?
そう思ってしまう原因の一つがグラフィックの整合性です。
体験版で遭遇する触手生物さんの次に遭遇するのがだいたい浮遊触手です。
上のグラフィックでスチルの後ろにいるあれ。
ツクールの素材にあるクラゲっぽいやつですね。
そう、クラゲっぽいやつです。
対してスチルの触手は腕の拘束と膣への挿入に細いのが耳から入って脳を弄ります。
ということはこれ『足元から触手を伸ばしてないと』こういう拘束はできません。
君、浮遊してるんだよね?
(まぁ数匹でやってますって言われたら整合性吹っ飛びますけど)
ぶっちゃけ浮遊して脳姦するならクラゲを頭に貼り付けた方がビジュアルとして正解な気がします。
何より最初の触手生物とビジュアルが結構被ってます。
ともすれば後半で頭に触手を被せて催眠波か何かで気持ちよくさせるやつがいます。
文章見てみましょう。
「山そのものが触手であるような生物」という回りくどい表現をされていますが
要は山みたいに巨大な触手生物といいたいのでしょう。
かといってスチルはアウロラの頭に触手が乗っているだけです。
敵の巨大さが微塵も伝わってきません。
ともすればこいつにも脳姦攻撃があります。
※因みにもう一個乳吸がありますがこちらは体験版の触手生物と同じCG
ぶっちゃけこちらのスチルも巨大生物さをあまり感じませんし、
やってることは浮遊触手のときと同じです。
(違いを見出すなら全裸になってることと持ち上げられてることでしょうか)
巨大さを特徴としている触手生物の戦闘エロの2種がこれです。
いったいこれのどこに巨大さと他の触手スチルとの明確な違いを感じろというのか。
こいつ重箱の隅をつついてるのかと思うかも知れないじゃないですか。
この敵の名前「肉の壁」ですからね。
壁要素どこいった。
では、人型側はどうか。
・海賊
・深海人
・監獄人
の内、海賊と監獄人は普通の人なのでグラフィックとしての違いは当然ありません。
シチュエーションとしても海賊は無理やり犯す、監獄人は媚薬や催眠を使って能動的にやらせるという違いがあります。
問題は深海人。
因みにゲームの設定的には深海人の方が「人間」で監獄人は多分「人間」ではありません。
海のダンジョンに登場するこれらですが、見た目からして筋肉モリモリマッチョマンの変態。
(到達時点での火力では)HPも非常に多く、相当な巨漢と見受けられます。
で、行ってくるエロ攻撃といえば
手マンと催眠パイズリ
スチルを見る限りでは海賊などの場合と体型は一緒です。
(というか多分同じ人型スチルの色を変更したのかと)
しかも攻撃方法に催眠パイズリがあることで
そもそも巨漢であるかどうかも疑わしい演出になっています。
例えば他のゲームでこのグラフィック担当になるのはオークなどですが、
その場合体格差を使った激しい責めなどがよく見られます。
このゲームの場合体色が異なる以外は他の人型とやってることが変わらないので
「深海人特有」の責めといった表現に乏しいのです。
故にエッチスチルの分類が「人型」枠にしかとどまらない状態です。
因みに設定だけで言うなら多分深海人は「巨漢ではありません」
その場合モンスターとして使ってるグラフィックの方が合ってません。
まとめ:違和感気にしなければ売れる
他の戦闘エロについては実際に購入していただければと思いますが、
スライムは完全に個別のグラフィックとシチュエーションをしております。
ただ軟体生物はこれまた軟体生物っぽさがなく、
やってくる攻撃も「触手アナル責め」と「淫紋」です。
触手アナル責めやるなら軟体生物って名前じゃなくて触手で良くないかと。
触手も軟体生物ですけど。
先述した通り、ゲームとしては真っ当に売れます。
そこは販売数が証明してくれています。
ただ戦闘エロやグラフィックにバリエーションを求めるならこのゲームは微妙です。
ついでに書いておくと精液をぶっかけられて立ち絵が変化するとかもありません。
なのでプレイ中の「変化」に関してはかなり乏しい作品です。