サークル「高温注意」さんといえば、今まで
獣っ娘達のファンタジーとか、
ちっちゃなお嬢様たちを相手にした性教育等の作品を送り出してきたサークルさん。
爆乳メイドの作品もありますが、最新作は超乳お姉さんのお話。
ビジュアルも別に好みでないし今回はいいかな、と思っていました。
その文字を見るまでは。
そう、商品説明にこう書いてある。
「ふしぎなまほうパワーでふたなりおちんちんも自然に生やせます!」
その真相を確かめるため、我々は現地へと赴いた。
ゲームの総評
ゲーム内容について触れる前に総評を書いておきますと、
正直言って「悪い点」の方が多いです。
基本CGは7枚、シーン数25なので値段に釣り合っているかは人それぞれ。
他は立ち絵が3種類に衣装が6着。
個人的にはCGの枚数よりゲームとしての作り込みの方が気になります。
CGが少なかったとしても使い方が上手ければあまり気になりませんからね。
なお最初から全開放可能。
ゲーム概要
ゲームは元ドラゴンの淫紋とコメディ会話を繰り広げながら
街で情報を収集してダンジョンのクイズを解いていく、というもの。
本作の良いところをあげると
・美麗イラスト
・コメディ会話の面白さ
の2点。
コメディ会話はメタ発言も入るので人を選ぶところはありますが
このキャラチップで「2000から頑張ってきた」というセリフは
分かる人にとっては爆笑もの。
あとはこの辺りとか。
ファンザもあるぞ。
エッチな要素
エッチな要素はスチルを使ったイベントエロと、
町中で露出中に痴漢されるものの2つ。
イベントスチルはサンプルに興味を惹かれたなら十分いけます。
痴漢の立ち絵エロは別の部分に問題があるので後述。
ふたなり要素
本題。
ふたなり要素はどれだけ? というと、
スチルだと基本CG3枚、(2枚は差分ですけど)
シーン数だと7シーンである。
スポーツウェアで筋トレ中に勃起してるのとそこからのオナニー。
娼館で女の子に突っ込むものと、
バニーのポールダンスでちんぽを擦り付けるもの。
個人的にはポールダンスがイラストも非常に良くてエロかったなと。
作り込みの甘さ
ここから欠点のお話。
本作は作り込みの甘い点が非常に目立ちます。
なお体験版と(多分)セリフの変わってるところがあるので、
予定していたものを未実装にして完成させたのかもしれません。
で、個人的に本作で一番甘いと思ってるのは露出に関して。
まずこのゲーム、
全裸徘徊ができません
どこでも全裸になれるというのは商品説明通りなのですが
このゲームは
露出中に移動ができないのです。
じゃぁどうやって痴漢されるのかというと、
人の眼の前で全裸になるか、全裸になって相手が近づいてくるのを延々と待つのみです。
一応場所と淫乱度によってセリフなどが変わる、という要素はあるのと、
本作の露出行為が「着衣で始まり脱いでいく過程で人が寄ってくるのを待つ」
といったシチュエーションになっているっぽいのですが
痴漢された瞬間全裸になるので着衣痴漢とかはないぞ。
全裸にしか反応しないNPC
他、NPCのセリフに「裸の痴女が通らないかなぁ」というのがあるのですが、
本当に「全裸」にしか反応しません。
露出が高すぎて全裸より卑猥に見える衣装を身にまとっていても
「そいつは痴漢の対象じゃない」という謎の思考をしています。
ただまぁ「認識阻害をされているからエロく見えない」という
設定自体はあるのですが、言い訳にしか見えないぞ?
あとイベントでふたなりになった直後だけ全裸徘徊ができるのですが、
これは全裸に該当しないらしい。
ふたなり要素の薄さ
本作はどこでも全裸になれるのと同様に、いつでもふたなりになれます。
つまりふたなりになって露出行為ができるということです。
そしてこのセリフ。
普通期待するじゃないですか?
期待しますよね?
でもね、このゲーム、
女に痴漢されることはないです
というより露出できるマップに女がいません。
※正確には「痴漢できない女」が1人だけいます。
というわけでふたなりになっていても男の裸を見るしかないです。
男にちんぽ扱かれて絶頂する女(ふたなり)を見るゲームです。
うん、自分の台詞を全く守れてないな?
先述の通り、女に突っ込めるのは娼館のみです。
でもスケスケバニーでふたなりを包んでる様は大変エロい。
強制的に聞かされる下品な声
また個人の好みに依る点は大いにありますが、
本作の音声はとてつもなく下品な演技になっています。
下品な音声自体はゲームの味付けです。
収録されていることそのものを批判対象とはしません。
問題は音声をオフにする機能がないことです。
一応SEをオフにすれば音声が消えますが、SEが聞こえなくなるのは問題でしょう。
好みが分かれるものを収録するときは配慮しなさいっての。
え? ふたなりはいいのかって?
ふたなりをなくすなんてとんでもない!!
……………。冗談です。
一応ふたなりになるイベンは強制ですが、商品説明にちゃんと書いてありますし。
まとめ:値段にしてはすべてが甘い
個人的にはイラストを描く労力に比べれば
基本CG7枚に立ち絵3種差分大量で2200円というのは物凄く高価には感じません。
ただ、ゲームとしての作り込みが甘いのは別。
何より露出/痴漢系の不出来さとふたなりの使えなさは
ゲームの宣伝文句に対する内容としては論外。
故にゲームそのものをオススメすることはできませんが、
イラスト集としては十分と言えないにしても価値があります。
イラストを堪能したい人に……オススメはできないか。
なお全体的に見ると「やろうとしたことができてなかった感じ」や
セリフの端々に「闇」を感じたりします。
作者さん何かあった?
または最近のトレンドを取り入れようとしたけど楽しくなかったか。