サークル「ゆきやこんこん」さんより2023年04月25日に発売されている
「Tail Teller 2」の感想記事になります。
ストーリーライン・導入
・主人公は人間に変化する術を身につけた「たぬき」
・よく他の動物と間違われる(多分性格と、見た目が若干たぬきっぽくない所為)
・退魔師として活動中
・師匠は前作主人公(こちらを操作する場面あり)
・色々あって封印が解かれたある魔物と対峙
・一切歯が立たず、それに身体を乗っ取られそうになる
・これまた色々あって乗っ取られるのは半分で済んだため、
奪われた半分を取り戻すために魔物を追いかける
というのが始まり。
主人公と蛇の神様がどこか抜けた性格をしているため
ストーリーはコメディタッチに描かれています。
ただし主人公の生死が掛かっているため真面目にやらないとヤバい。
戦闘システム
・独自戦闘システムを採用
・オーソドックスなターン制コマンドバトルにマス移動を追加
・敵の拘束攻撃等を回避する場合に移動する必要がある
・敵との距離により使えるスキルが変わる
といったシステムをしているのですが、戦闘面は正直色々とバランスが悪い。
難易度的には高くないのですが、行動制限が多い。
仕様上とにかくTPを消費するのですが、
主人公がTP回復技を覚えるのは(レベル上げしなければ)中盤が始まるときであり、
それまでは自動回復かダメージ時にか上昇しないためとにかく枯渇しやすい。
自発的に移動するにはTP消費技を使う必要があるのに
敵の拘束攻撃をかわすためにもTPを使い
強スキルを使うためにもTPが必要。
反面、師匠を操作するときは最初からTP回復技を使えるため、
ある意味師弟の差を演出しているような気がしないでもない。
TP回復量を少なくしておけば良いとも思うけど。
拘束技
すべての敵が拘束技を持っており、マス移動に失敗したり罠を踏むと拘束されます。
拘束グラフィックはすべての技が同時に反映されるようになっており、
例えば触手巻かれたあとにスライムで上半身を包まれ蜘蛛の糸で絡め取られる。
といったこともできます。
その他にも後半になるとサランラップみたいなものや電子縄と拘束具、
丸呑み生物といったものも出てきます。
特に丸呑みが好きな人はかなり気にいるのではないかと。
また師匠操作時にも拘束技はあるため、
(主人公より数は減りますが)2キャラ分の戦闘エロを堪能することができます。
因みに敵は異なりますが拘束の種類は主人公と共通。
エッチシーン
商品説明で以下のように書いてありますが
「※挿入などの性行為描写は一部のテキストを除いてありません。」
どちらかというとエナジードレイン等のリョナ向けの趣向になります。
内容としては元がたぬきであるため、
「人間の姿になったからこそ感じる羞恥心」というものが前面に描かれています。
こちらも師匠のものもある他、蛇の神様にも1つだけ存在します。
致命的な問題点
ゲーム自体の難点として割とバグが多いです。
軽微なものから致命的なものまで。
致命的なものを一つ書いておきますと、
戦闘のコマンド選択時に右を押すと自ターンがスキップされる機能があります。
あまりにも普通にスキップされるので仕様だと思っていたのですが、
ci-enによるとバグらしいです。
で、問題としてこのバグを使うと
「チュートリアル戦で詰む」可能性があります。
発生条件を詳しく調べていませんが以下の状態になるとリセットするしかありません。
・敵より2マス以上離れる?(敵が攻撃しなくなる)
・自動でTPが回復しない(恐らくチュートリアル用の何かのトリガー)
・現TPが移動攻撃技の消費TPを下回る
こうなるとチュートリアル戦は通常攻撃を使えないので攻撃方法がなくなります。
致命的なのはこれが体験版でもできること。
そして発売から半年以上経っているのに「Ver1.02で修正予定」で対処されてないこと。
普通のお客さんはバグフィックスなんか見ないぞ?
詰んだら(特に独自戦闘なので)そういうゲームなんだなと思われて終わりよ?
まとめ:多種多様な拘束がハマればエロい
とりあえず戦闘面のバランスの悪さ(特に攻撃力)と
致命的なバグが放置されてるのがゲームの評価に最も影響するのではないかと。
反面拘束技の種類が豊富ですべて組み合わせられること、
敗北エロも直接描写はありませんがハマる人はハマるエロさです。
戦闘エロが好きなら買って問題ない作品ですが、
ちゃんとプレイできるかは正直わかりません。
※実は戦闘エロもポーズが全部同じなので若干飽きやすい傾向にある